おおきなしろいいぬ

しんとした真夜中の商店街。自動販売機の光だけがぽつりと灯る道を、大きな白い犬がゆっくりと歩いていました。ふと、路地裏から小さな女の子が顔を出し、犬と目が合います。女の子は少し驚いた表情で、じっと犬を見つめていました。

最初は戸惑っていた女の子ですが、白い犬の優しい瞳に心を開き、そっと手を伸ばしました。犬も優しく応え、二人は手を取り合って真夜中の商店街を歩き始めます。普段は賑やかな商店街も、この時間ばかりは二人の貸し切りです。

商店街のアーケードの下を、二人は無邪気にはしゃぎまわります。閉まった店のシャッターに映る自分たちの影に笑い、ショーウィンドウに飾られた商品に目を輝かせます。真夜中の静けさの中で、二人の楽しそうな声だけが響き渡っていました。

商店街を抜け、二人は近くの公園にたどり着きました。ブランコや滑り台が、夜の闇の中にひっそりと佇んでいます。はしゃぎ疲れた女の子は、大きな白い犬の横にちょこんと座り、夜空を見上げます。ベンチの上にお座りした犬は、優しく女の子に寄り添っています。満月が優しく二人を照らしていました。

やがて、女の子は大きな白い犬の温かい体にそっと寄りかかり、すやすやと眠りにつきました。犬もまた、目を閉じて、眠る女の子に寄り添います。真夜中の公園で、二人は穏やかな眠りの中、素敵な夢を見ているのでした。

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